エルオーネ関連セリフ集/その6/
宇宙・ルナサイドベース

14:ここまでのあらすじ

魔女イデアとの交戦で、原因不明の眠りについてしまったリノア。
救い出す術が思いつかず、思い悩むスコールは、エルオーネの
不思議な能力−“過去に干渉する能力”でリノアの過去を変えて
救うことができないか、と思い至った。(セリフ集その4参照)

スコールはエルオーネを探して、ついにその居場所を突き止めた。
その場所は、宇宙船−ルナサイドベースだった。
 
15:ルナサイドベース・エルオーネの部屋
エルオーネ「久しぶりね、スコール。

スコール「ああ。

エルオーネ「ごめんね、いろいろ、あなたたちを巻き込んで。

スコール「いいんだ。あんたが何をしたかったのか、わかったから。
オレたちは役に立ったのか?

エルオーネ「もちろん。あなたたちは私の目になってくれた。
あなたたちのおかげで、私がどんなに愛されているかわかった。
過去は変えられなかったけど、それを確認できただけでじゅうぶん。
本当にありがとう。

スコール「もういい。そのかわり頼みがある。
過去は変えられないって言ったな?

エルオーネ「知らなかった過去を知ることはできる。
過去を知ることで、それまでとはちがった今が見えてくる。
変わるのは自分。過去のできごとではないの。

スコール「そうなのか?本当に過去は変えられない?
オレは自分で確かめたい、オレをリノアの中に送ってくれ。
過去のリノアの中に。リノアの身に起こったことを知りたいんだ。
そしてリノアに危機を知らせて…。

エルオーネ「…助けたいのね。リノアをなくしたくないのね。
でも、できない。私、リノアを知らないもの。知ってる人に知ってる人を
送り込むことしかできないって言ったでしょ?


スコール「リノアを連れてきた。
そのためにオレはここにきた。医務室へ来てくれ。
  
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これまで、エルオーネはスコールの意識を借りて、過去に遡りラグナの記憶を見てきた。
ラグナの「過去を変えたい」という思いのもと、スコールの意識を借り続けたエルオーネ。
しかし、記憶の過去を覗き見ていくうち、エルオーネは自分がどんなに愛されていたかに
気づいて意識の変化を遂げていく。

過去にまとめたセリフで垣間見えるのは、エルオーネの切実な「過去を変えたい」思い。
「過去は変えられないって人は言う。それでも可能性があるなら試してみたいじゃない?」
セリフ集その3参照


しかし、徐々に物語の中で「変えられない過去」と「それでも、幸せだった自分」を知って、
そのセリフの中からは切実さが消えてゆく。
「過去は変えられないよ。私、やっとわかった。もうあの瞬間には戻れない…。」
セリフ集その4参照


そしてエルオーネが縛られ続けた「過去を変える旅」の物語は、穏やかな完結を見る。
「あなたたちのおかげで、私がどんなに愛されていたかわかった。
 過去は変えられなかったけど、それを確認できただけでじゅうぶん。本当にありがとう。」

「変わるのは自分。過去の出来事ではないの。」

このページのセリフ集参照

エルオーネの物語の完結は、ラグナ編たる過去編の、エンディングとも受け取れる。
しかし物語本編の主人公たるスコールの問題が解決していないため、エルオーネの
出番も、ほんのちょっと、すこしだけ続くのだ。

 
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